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2012年7月2日月曜日

この世は生きている人のもの

「ターシャ・テューダーの手帳」というのを
2011年に買いました。
見ているだけで幸せな気分になる
ターシャさんのイラストと
見開きに言葉が入っているスケジュール帳でした。
ひときわ心に残る言葉がありました。

“近しい人や、かわいがっていたペットを亡くした時は、
悲しみにうちひしがれました。
でも、この世は生きている人のものなのだと、
気がついたのです。”

当時はまだ良く理解出来なかったけれど
何故かものすごく救われた言葉でした。

3回忌で岡本さんの墓参りをした時に
「俺はもう死んだんだよ」
と、言われたような気がしました。

これからの自分の未来、生き方について
長い帰途につきながらいろいろ考えました。

もうすぐ岡本さんの命日です。
9月には出来る範囲なので小規模かも知れませんが
どんどろ岡本祭(←仮名です)もやります。
時期は分かりませんがいつか必ず
岡本芳一本も出したいと思っています。
ああ、そうだ、闘病中の岡本さんと
「六花(Rocka)」という作品をつくる約束もしたし、
これからも岡本さんと私の活動は
二人三脚になると思います。
でも失った長(オサ)の幻を追うように生きるのではなく
「この世は生きている人のものだよ」とつぶやきながら、
どんな道か怖いけど
進んで行かねば、と思っています。

2004年桜公演「花妖」~はなあやかし~
左)岡本さん、右)美千香 場所/大鹿村