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2012年5月14日月曜日

“せいたか”という人形

「みちかも“せいたか”つくりなよ」
岡本は晩年良くそう言っていた。
背がとても高くなる形状の人形だったので
通称“せいたか”と呼んでいた。
腕も手も脚も足も無い
頭(かしら)・胴串に肩板だけ。
それに打ち掛けを着せ付けただけの
原始的な人形。
故に見せるには高度な人形だと思っている。
背丈や身体を自在に変化させていく
奇っ怪な人形。見た瞬間目を引く。
だけどふとした事でつまらなく見えてしまう。

私は以前は岡本の“せいたか”の演目は
さほど好みでは無かった。
岡本は“せいたか”がお気に入りだったので
「いまいちタイプじゃない」という私に
「どうして???」と不思議顔だった。

現在、無性に“せいたか”を遣ってみたくなった。
今から人形を製作してみたいと思う。

多忙すぎて思うように準備は出来ず
岡本の命日の7/6に近いところでは
発表出来ないかも知れないし
詳細も未定だけど
岡本の3回忌に向けて、自分の作った“せいたか”で
舞ってみたいと考えています。
その時は必ずまたご案内します。

『幽か夜(かそかよ)』の“せいたか”
写真/唐木孝治