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2012年9月23日日曜日

初めてはサラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

時間をみて少しづつ
“岡本人形展示室”のこと、進めてます。

“どんどろハウス”がきれいになったら
こんな感じだったかな?
そんなわけで、写真の整理してたら、
海外ツアーの写真群に突入しまして・・・。

今日は、沢山行ったどんどろ海外ツアーの中から
総合的な意味で私にとってのベスト3に入る国の1つの
旅写真をご紹介したいと思います。

サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)です。
写真撮影はだいたい岡本さんです・・・。


初めて仕事(舞台照明)で行った海外ツアーでした。


音響の故・山口敏宏さんと。
丘の上の宿舎から市街地に下ってくるところ。 

我々が行ったのは98年。
ここは3年前の95年まで内戦があったので、
爆撃されたままの建物がそのまま残っているのが目につき、
広場には物乞いをする子供達が沢山いました。


劇場の中。外とは別世界。
劇場の外観。
 入り口に大きく掲げられている看板の1つは
どんどろの公演のこと。
でも、演目名が間違ってたよ。
(日本では考えられないけど海外では珍しくなかった)
『キヨヒメマンダラ』が正しいんだけど、
『キヨヒマ~』になっていたよ。

サラエボを発つ前の空港。主要な部分はほとんど破壊されていて
初めてバスに乗るような感覚で国際線の飛行機に乗った。
泊まるところは学校の宿舎みたいなところだった。
シャワーはいつひねっても冷水。翌々日、お湯の出る時間を突き止めた。
夜は暖房も止まった。ものすごく寒かったのに・・・。

劇場は国立劇場だったのでしっかりしていた。
劇場スタッフが私を見て言ったという。
「あの子はここでは死んだだろう」って。

麗しい国は夢の中のような記憶。
心に残るのは、殺伐として無口になってしまう国。