Translate

2012年3月30日金曜日

「雛がたり」事後報告③~作品紹介~

今更ですが、でも今更でもやらなければ、と
痛感したことがあります。
「雛がたり」の作品紹介(あらすじ)を
公演が終わった今、作りました。

本来ならこの文章を人形演劇祭inochi当日パンフに添えて
皆様をお迎えすれば良かったと、反省しています。

百鬼ゆめひな、初の東京での単独公演。
まだまだ足りないところが沢山ありますが
これからも精進して参りますので
何卒宜しくお願い申し上げます。

実りある公演となり、このような機会に恵まれた事を
幸せに思います。

************************************************************************
 「雛がたり」

この世のものとは思えない美しい少女と、母親がいました。
無垢な心の少女、そして少女を心からいとおしむ母。
そこは決して他の者が立ち入ることの出来ない、
汚れのない愛に満ちた世界でした。
あるとき少女は恋をしてしまいました。
しかしそれは報われる事の無い禁断の恋。
無垢なるがゆえに一層強く焦がれる一途な思いは、
いつしかその平安な世界に影を落としてゆきました。
それをきっかけに二人の愛の世界は亀裂を生じ、
あっけなく崩壊してしまいます。
強すぎた愛は、一気に心の闇と反転し、
ついに残酷な終焉を迎える時が・・・

そんな悪夢を私は見ました。
闇の中に浮かび上がる雛人形たちの仕業でしょうか。
私は絶望の淵から光を見るように、
暗く閉ざされた混沌から二人を解き放つべく、
母子の心を包み繋いでいた結界とも言うべき存在に
手をかけるのでした。

**********************************************************************

「雛がたり」の写真と
ゆめひなの紹介が載りましたよ☆



2012年3月29日木曜日

「雛がたり」事後報告②~初日概要~

3/22、いよいよ初日。

上演依頼を頂いてから約10ヶ月(?)
その間、直接製作や稽古に取り掛かった訳ではないけれど
そこから緊張は始まっていた。
「今日、この日の為に・・・!!!」と力む気持ちをなだめる。
「いつもどおり、いつもどおり」と言い聞かせる。
人形 対 私のサシの舞台、なのだけど
実はそれ以外にも沢山の仕掛けがちりばめられている。
沢山の制約の中でがんじがらめの舞台。
本番中、呼吸を乱すと
パニクって視界が15度くらいになってしまうから
とにかく呼吸が命と思う。
スキューバダイビングはやったことはないけれど
海の底でパニクる恐ろしさをと似ているのではないかと
想像してしまう。

前日残した仕込みの宿題、舞台照明の明かり作りを続行。
その後、約60分の演目なのだが
本気に近い状態で通し稽古を2回やって
(正確には専門用語で“場当たり”と“ゲネ”)
本番に臨む。

さすがにもうアガったりはしないが
いつだって、ひたすら呼吸を整える事に集中し
緊張を高めていく。


写真提供:石井秀明さん

この日はアフタートークがあり、
本編の上演の前の、「百鬼ゆめひな」の紹介映像を作って頂いた
VEINでお馴染みの渡邊世紀監督と
プロデューサーの玉木暢子さんと3人で
いろんな話をした。

※映像はinochi用に作って頂いたので近日中に再度手直しをして
YouTubeで公開したいと思っています。

2012年3月27日火曜日

「雛がたり」事後報告① ~仕込み日~

3/21、本番前日。
いよいよ劇場入り。
朝9:00から閉館ギリギリの22:00まで
12時間かけて
「雛がたり」の舞台を仕込む。

何も無い状態の舞台。
ここから12時間掛けて舞台を仕込んでいきます。

写りがイマイチだけど、照明の浅川環。
高いところに登るので要ヘルメット着用なのだ。
私はこの世界に入ったときから
舞台裏方さんが格好良くて、憧れた。
運良く凄い職人さん達と出会ってきた。
命に関わる危険な仕事でもあるから
現場はピリッと緊張している。
しょうもない立ち回りをしていると
怒鳴られる事もあると思う。
私は足手まといかも知れないが
これから先もこの方達にまみれて、
(本番に差し支えないようにケガなどに気を付けつつ)
岡足袋に裏がタイヤの雪駄履いて
仕込みの人足として役に立っていたい。

人形遣いは表方をするけど
私は人形遣いは職人気質の裏方に近いと思う。
私は裏方さん達といる方がモチベーションががぜん上がる。
(裏方さんからすると邪魔かな・・・汗)

私なんかが頭が上がらないような方々に
私は舞台を創って頂き、そこに立つ。
まるでそれは御神輿の上にのっけてもらうようなものだ。

演劇の舞台で、私の場合ソロなので
板の上に立つのは一人だが
多くの裏方さんの素晴らしい仕事があって
舞台は成立している。
「演劇は一人でやるものではない」と教わった。

演劇か・・・。
話はそれるが、私は演劇になる以前の
もっと原始的な人形遣いでいたいな。

ゆめひなチームが作った「吊し雛」たち。
裏方さんの手によって、美しく飾られました。

残念ながら、完成した舞台写真を取り損ねました・・・(涙

後日また調達してアップします。














2012年3月26日月曜日

公演無事終了しました。

3/22~23、
東京・調布市せんがわ劇場での
初の単独公演、無事終了致しました。

ここに至るまで
沢山の方にご協力頂きました。
心から感謝致します。

ご来場頂きました皆様、
本当に有り難うございました。

事後報告、楽しみにしていて下さいね。

2012年3月18日日曜日

コマーシャルフィルム撮影

本日は伊那谷道中で
「宇津神楽」。
いつも客寄せ・顔見世口上・前説でお世話になっている
かわら版屋・うみたこ氏が不在だったので
急遽、鈴木が務めることとなった。

鈴木、前説の練習中です。
伊那谷道中が4/12より
「南信州かぶちゃん村」としてグランドオープンします。
そのコマーシャルフィルムの撮影がありました。

いろんな撮影風景に遭遇した事あるけれど
こんな感じは初めて。

宇津神楽フルバージョンや、あるところから一部や
引き、や、寄り、や何度も。
この映像は東海方面の天気予報の時に流れるそうです。
楽しみです!
でも私は信州だから見られないか・・・。

2012年3月17日土曜日

人形演劇祭inochi始まりました!

昨日、東京に行ってきました。
オープニングを飾った
genre:Gray “モノ語り◇水仙月の4日”を
観てきましたよ!
美しい舞台、挑戦し続けるエネルギーは
このフェスのオープニングにふさわしい
舞台でした。

とんぼ返りで長野に戻りました。
つるし飾りはこれで完成にします!

鈴木、作り物卒業おめでとう。

2012年3月15日木曜日

つるし飾り、増える

今日は発表会風通し稽古が出来る
最後の日だった。
お客さま、数名お招きする。

自分の耕地の集会所をお借りする。
昨日から舞台道具を
セッティングしたままで大丈夫との事。
これが何よりお陰様だ。
集会所の広間のサイズも本番の舞台どおり
三間×三間が丁度とれた。

照明の浅川環も来てくれているので
照明プランを立てるための稽古見の妨げにならない程度に
調光してもらう。
緋毛氈も敷いて
巨大つるし飾りも数本下げた。

やっぱり通し稽古を
発表会風にして良かった。
刺激がぜんぜん違う。

本番に向けてまだまだ増え続けています。
鈴木智子ともうひと踏ん張りだ☆